島守りの神西塘様
このお嶽は島の生んだ傑材西塘を祭る
西塘は明応九年(一五〇〇年)オヤケ赤蜂征討軍大里親方
一行が竹富島巡視の折その群を抜く才能を認められ
親方凱旋に際して中山王府に同伴されて法司官に仕へた
苦節二十五年の忠勤がかわれ数々の功績が報いられて
大永四年(一五二四年)西塘は八重山初代の頭職竹富大首里
大屋子に任命されて錦衣帰郷し島の南西端皆治
原に蔵元(行政庁)を創立して八重山政治の基礎をつくった
蔵元の跡は皆治原に現在も昔の俤をとどめている
国宝の指定を見た首里園比屋武お嶽の石門は西
塘の手によって築かれたものである
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