建設市場の現状

1. 建設投資の動向

建設投資の推移

建設投資は1992年度の84兆円をピークに減少傾向が続き、2010年度にはピーク時の50%程度まで減少した。
その後は、東日本大震災の復興需要や民間設備投資の回復により増加傾向となっている。2022年度の政府建設投資は前年度比約4%減の22兆5,300億円、民間建設投資は前年度比約3%増の44兆4,600億円となる見通しである。

2022年10月更新

建設投資の地域別構成比

建設投資を地域別構成比でみると、2010年度までは公共投資抑制の影響を受けた東北を含む地方圏の縮小に対して、民間投資が堅調な三大都市圏の比率が大きい。
2011年度以降は東日本大震災被災地の復旧・復興に向けた投資の集中により東北地方の比率が拡大するとともに、2017年度からは都心の再開発や東京オリンピック・パラリンピック関連施設建設等により関東地方の比率が拡大している。

2022年10月更新

維持修繕工事の推移

ストックの増加を背景に維持修繕工事は増加傾向にあり、2021年度は23.6兆円と施工高全体に占める割合は約30%となっている。

2023年6月更新

維持修繕工事の内訳

維持修繕工事は、発注者別では民間工事が全体の約7割を占め、工事種類別では非住宅建築工事が約4割を占めている。

2023年6月更新

下請完成工事高の推移

下請完成工事高は2000年代に入って減少傾向が続いていたが、2010年度を底に増加に転じ、2021年度は47.5兆円となった。

2023年6月更新