地球を包み込む大気中には、二酸化炭素(CO
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)などの「温室効果ガス」という気体が含まれています。地球温暖化は、この温室効果ガスの増加が原因です。温室効果ガスは、太陽光の熱と宇宙に放出する熱のバランスを取り、地表面の温度を平均15℃に保っています。しかし、この温室効果ガスが増えると、熱の放出が減ることで地球の温度が上がり、地球温暖化が進んでしまうのです。
温室効果ガスがまったくないと、地表面の温度は-19℃になってしまうといわれています。
この100年間で、地球の平均気温は0.74℃上昇。
このままだと、2100年にはさらに最大4.0℃上昇するといわれています。
地球温暖化が進むと、地球の氷が溶けて、海水面が上昇します。すると、低い土地や小さい島は海に沈んでしまうかもしれないのです。また、農作物が育たなくなったり、異常気象が発生したり、洪水や干ばつが起こったりなど、大きな環境の変化が心配されています。すでに南極の氷が溶け始めており、ホッキョクグマの生息地やサンゴにも悪い影響が出ているといわれています。
温室効果ガスのなかで、地球温暖化に最も大きな影響力があるのが、CO
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です。日本のCO
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の排出量は、年間で12億9300万トン!国民1人あたりに換算すると1日で約6kgのCO
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を排出していることになるのです。1kgのCO
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量は、サッカーボール約100個分の体積に相当します。身のまわりの暮らしのなかでも、電気・ガスの使用や、水の浄化、ごみの焼却、車の燃料となるガソリンの消費などによって、CO
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を放出し、知らないうちに地球を暖めているのです。地球を守るため、まずは省エネ生活から始めましょう!