日本経済と建設業

国内総支出と建設投資

わが国の国内総支出(GDE)のうち、75%は消費支出であり、残りの大部分は固定資本形成(投資)である。

固定資本形成は機械部分と建設部分からなっており、この建設部分が建設投資に相当する。2023年度建設投資の国内総支出全体に占める割合は11.9%である。

2024年10月更新

建設投資比率の推移

国内総支出に占める建設投資の割合は長期にわたり低下傾向にあったが、2010年度を底に上昇に転じた。これは東日本大震災の復興需要や民間設備投資の増加で建設投資が増加したことによるものである。近年では12%前後で推移している。

2024年10月更新

産業別生産額

国民経済計算ベースでは、建設業の産出額(2022年68.4兆円。維持補修も含む)のうち、半分強が建設資材等の中間投入部分であり、建設業が新たに生み出した価値(生産額)は半分弱(29.2兆円。粗付加価値率42.6%)である。

また、建設業の生産額は国全体の生産額(国内総生産[GDP])の5.2%を占める。

2024年5月更新