新たな表彰制度を設けた背景
日建連では、1960年に創設した建築分野のBCS賞の表彰をしています。
2011年に新・日建連の発足以降、土木・建築の両分野に活動の場が拡がっていることから、活動領域を踏まえた新しい表彰制度を設けることとしました。
日建連表彰「土木賞」の概要
- 1 募集の前年末までに概ね竣工した土木分野のプロジェクト・構造物を対象にします。
- 2 幅広い関係者の応募が可能です。
日建連会員以外の建設会社が施工した案件も対象になります。
- 3 施設管理者(発注者を含む)、設計者、施工者(これを支える専門工事業者等を含む)など多様な関係者を表彰対象者にします。
- 4 施工者団体が設ける賞として、事業企画から維持管理までの総合評価に加え、施工プロセスの視点(施工プロセスの改善、良質な社会資本の効率的創出、土木技術の発展・伝承など)を重視します。
- 5 固有の課題への取組みで特に優れているものを特別賞として表彰します。
- 6 特別賞を含め10件内外を表彰します。
- 7 受賞者には、表彰状、表彰パネル、賞牌を贈呈します。
- 8 選考にあたっては、学識者、行政、建設コンサルタンツ、建設施工機械メーカー、メディア、施工者から構成される選考委員会で多面的な評価を行います。
日建連表彰「土木賞」で期待される効果
毎年、優良なプロジェクト・構造物を表彰し、広く内外に紹介することにより、土木に係る事業企画の質及び計画・設計、施工、環境、維持管理、その他土木技術の進歩向上を図ることができます。
その結果、良好な土木資産を創出し、わが国の国民生活と産業活動の基盤の充実に寄与することが見込めます。(日建連の目的(定款3条)の達成)
施工プロセスに貢献した施工者団体による賞の視点
多様な関係者
施設管理者(発注者等を含む)、設計者、施工者とこれを支える専門工事業者、建設分野以外の関連企業や研究者、ステークホルダーの多様な関係者の相互の協力関係を評価対象とします。
※施設管理者(発注者等を含む)、設計者、施工者を支える関係者
施工プロセスの視点
日建連表彰「土木賞」の選考は、プロジェクト・構造物の事業企画、計画・設計、施工、環境及び維持管理等に関する総合評価に基づいて行うものとします。この際、施工プロセスの視点(施工プロセスの改善、良質な社会資本の効率的創出、土木技術の発展・伝承など)を重視します。
施工プロセスの改善
- ●コストの低減
✓建設費の低減
✓ライフサイクルコストの低減
✓補償費などの抑制
- ●環境の維持
✓建設工事に伴う公害の防止
(騒音・振動・水質汚濁・大気汚染等)
✓施工中の景観の保全
✓作業環境の改善
✓自然環境の保全
✓CO2排出量削減
- ●交通の確保
✓規制時間の短縮
✓交通ネットワークの確保
- ●特別な安全対策
✓第三者の安全確保
✓施工者の安全確保
- ●省資源又はリサイクル
✓エネルギー消費量の削減
✓建設副産物の発生量削減
良質な社会資本の効率的創出
- ●構造物の性能・機能の向上
✓耐久性の向上
✓強度の向上
✓美観の向上
✓供用性の向上
- ●安全・安心の向上
- ●生産性向上
✓工程短縮
✓限定された期間内での確実な施工
✓情報共有システムの活用
✓情報化施工
✓プレキャスト化
✓機械化・ロボット化
✓省人化
✓i-Construction
土木技術の発展・伝承
- ●技術伝承の取り組み、育成
- ●建設業を取り巻く他産業との関係強化
- ●新しい建設システム
- ●特別な事業マネジメント
その他
- ●建設業のイメージアップ活動
- ●社会貢献活動
- ●復興支援
- ●特別な地元対策 etc
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