会長等コメント

2024.10.01

石破新政権の発足について

一般社団法人 日本建設業連合会
会 長   宮 本 洋 一

 石破新政権の発足を心より歓迎いたします。

 わが国は、デフレ経済からの脱却を確実なものとするため、安定的な物価上昇の下、持続的な賃上げと活発な投資がけん引する民需主導の成長型経済への移行が求められております。加えて、人口減少・少子高齢化による担い手不足、長引くウクライナ侵略や中東情勢の悪化に端を発する資材、エネルギー価格の高騰など様々な課題に直面しています。新たに発足した石破政権には、強いリーダーシップをもって、回復しつつある日本経済の再生と持続的な成長の実現に向けた取り組みを期待しております。

 併せて、本年1月に発生した能登半島地震や切迫する南海トラフ地震・首都直下地震などの巨大地震や、相次いで発生する線状降水帯による記録的な大雨など激甚化、頻発化する風水害などに備えた国土強靱化は待ったなしの課題であります。わが国の発展をより確かなものとするためには、「防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策」をはじめ、高速道路、新幹線等の交通・物流インフラの整備、公共施設の老朽化対策など、安全・安心で豊かな国土づくりを強力に進めることが不可欠と考えます。新政権におかれましては、これらの政策に積極的に取り組んでいただくことをお願い申し上げます。

 建設業界といたしましても、社会基盤を整備するという使命を果たすべく、十分な施工余力をもって公共事業をはじめとする建設事業を着実に遂行し、日本経済の再生に貢献してまいる所存です。


以上