会長等コメント

2015.11.17

野村前日建連会長の訃報に際しての追悼の言葉

一般社団法人日本建設業連合会
副会長 建築本部長  山内 隆司


 日建連の前会長である野村哲也さんの突然の訃報に接し、深い哀悼の意を表します。
 
 野村さんは、当会の前身のひとつである建築業協会(BCS)の会長を平成15年から6年もの長きにわたり務められ、設立50周年の節目となる平成21年に野村さんから会長の職を受け継ぎました。

 当時、耐震強度偽装事件に端を発した建築に関わる問題が山積するなか、その解決に向けて強力なリーダーシップを発揮され、平成19年の改正建築基準法および平成20年の改正建築士法の施行にあたりましても、法の適正かつ円滑な運用を図るために、建築界全体をリードして難局を乗り切ってくださいました。

 私がBCS会長に就任した後、その事業の多くが日本建設業団体連合会(旧日建連)と重複していたため、旧日建連の会長であった野村さんに両団体の統合を申し入れたことが契機となり、野村さんの大英断で日本土木工業協会(土工協)を含む三団体合併に至りましたことは、今日の業界活動の大きな礎となっております。

 今般、建設業を取り巻く厳しい状況に際し、改めまして業界の信頼回復に努められた野村さんの真摯な姿勢に深甚なる敬意を表しますとともに、建設業界の発展にご尽力されたこれまでのご功績を偲び、心からご冥福をお祈りいたします。