関西支部建築技術部会及び設計図書専門部会では、このたび『設計図書の落とし穴（改訂版）～確認しよう！契約前にこれだけは～』を作成しました。

　昨今の設計図書には、設計者と受注者の業務分担や責任分担がこれまで曖昧に運用されてきた経緯もあって、受注者にとって著しく不合理で、契約上責任の所在が不明瞭であるなど、法的に問題のあると思われる契約条項が、顕著に見受けられるようになっています。このため、設計図書に起因するトラブルの発生を未然に防止するために2011年に「設計図書の落とし穴」として発刊しました。しかし、その後も明らかに公平性に欠ける事象が絶えず、更には、見積要項書にも同様の記載が散見されていることが分かりました。

　こうしたことから、最近の設計図書や見積要項書の条項に潜む問題点を洗い出し、トラブルの対処や設計図書等の改善案を示し、より適正な設計図書等の形成の一助とするための資料として、全面的な見直しにより改訂版として取りまとめました。

　見積・営業担当者や建築技術担当者等の共通の認識として堅持いただき、材料選定時や各施工段階における設計協議の際の資料としてご活用いただければ幸いです。



申込書：取扱い書籍一覧（右上）に掲載