けんせつ小町

お知らせ

けんせつ小町工事チームとの意見交換会

けんせつ小町委員会では広報専門部会委員を中心に、定期的に「けんせつ小町工事チーム」を訪問し、意見交換・交流をおこなっております。
今回は「NO.140 SICP(竹中工務店)」「NO.151神宮小町工事チーム(大成建設)」に続いて3回めの訪問意見交換会となります。他の工事チームの取り組みの実際を知り、ひとつでも多くの気づきを得て今後の活動の参考としたり、けんせつ小町工事チーム同士の緩やかな繋がりをつくることをめざしています。)

東京国際空港際内トンネル他築造等工事(東京都大田区)
2018年12月11日(火)
15:00〜17:00

さいない小町工事チーム
(チームNO.109:清水・五洋特定建設工事共同企業体)

本格的な冬を感じ始めたこの日、職員約70名中18名が女性職員という東京国際空港際内トンネル他築造等工事の「さいない小町工事チーム(清水建設)」を訪問し、意見交換会を開催しました。
事務所は東京モノレール・新整備場駅からほど近い空港関連施設内にあり、所長をはじめ「さいない小町工事チーム」のみなさんが笑顔で迎えてくださいました。
最初に日建連・けんせつ小町委員会広報専門部会長の春日優子さん(竹中工務店)から御礼と、会社の枠を超えた14名の参加者が互いの取組みの最前線を知り意見交換できればという抱負が語られ、スタートしました。

イメージ 広報専門部会長の春日優子さん(竹中工務店)

その後、「さいない小町工事チーム」の西尾裕美さんから工事の説明が行われました。「国際線」と「国内線」の乗り継ぎ用トンネルであることから工事名称が「際内トンネル」と名付けられ、けんせつ小町工事チーム名にもなったということです。
平成23年に入社した西尾さんは平成25年に結婚し、現在二児の母。現場に復帰して時短勤務で工務部門を担当していることや夫婦で協力して家事を分担していることなどもお話いただきました。

イメージ自身の働き方について発表する西尾さん。

清水建設では女性用の作業着や軽量化した安全帯があり、ヘルメットのシールの色もピンク色にしているなど会社を挙げて女性社員を応援しているということでした。
社内や現場内で意見交換会も開催し、今後も女性の働きやすい職場を目指しているという報告を聞くことができました。

現場はまさに空港内という環境のため、随時離発着の飛行機の轟音が響いていました。現場への道のりも、多くの空港関係車両が行き来しているため、職員のみなさんが安全配慮に細心の注意を払っていることが印象的でした。
現場に到着するとけんせつ小町のロゴ入り看板や快適職場認定の垂れ幕が設置されていました。

イメージ

現場内には事前に説明があったように女性専用の更衣室や仮眠室を備えた「さいない小町女子棟」があり、内部の見学をすることもできました。見学した委員からは「現場で足を伸ばして仮眠ができるのはありがたい!」「空港工事など24時間稼働の現場はこういう施設がこれからもっと必要になる」と感想があがっていました。

イメージさいない小町女子棟と内部。掃除は職員が交代でおこなっているという

現場内はトンネルの掘削ということもあり、排出された土砂の選別ピットやトンネル掘削のマシン制御室の様子を見学させていただきました。
建築を担当している委員は「あまり土木の工事現場を見ることがないのでとても興味深い」と熱心に担当者の説明に聞き入っていました。

イメージ土砂の選別ピット内マシンの制御室
イメージ担当者の説明に熱心に耳を傾ける委員のみなさん
イメージトンネルへの誘導路は仕上げの真っ只中

事務所に戻ってからは意見交換会となりました。
最初に神保所長から「今日はみなさんにご見学いただきましたが、けんせつ小町が働く環境として他の現場と比べたことがないので、まずはそのあたりをお聞きしたい」という質問から始まり、見学を終えた委員から現場の清潔さや女性への配慮など満足感があるという感想が伝えられました。

イメージ神保所長

特に「女子棟」については各委員から評判がよく、自分たちの現場でも取り入れたいという意見が出るとともに、その運用に関する質問が多く出ました。
「鍵の運用は?」「ロッカーの数は?」「協力会社さんの使用頻度は?」と矢継ぎ早に質問がでていました。

イメージ 組織の中での女性の存在について話す畠中さん(大成建設)

女性がいる現場の雰囲気やマネジメントについては、男性ばかりの現場で起こるトラブルや課題と女性の場合ではその質が異なることなどの意見も出て、出席していた男性職員も新たな気づきを得ていました。

イメージ各社独自の意見が真剣に話し合われた意見交換会

先程ご自身の経験を語ってくださった西尾さんに、子育てをしながらの施工管理についての質問がでました。
これについて西尾さんは「現在第三子を妊娠中なので工務部門を担当しています。出産後に復帰する際には施工管理を担当したいと思っており、そのためには、周りの方々に助けていただきながら、自分の働き方を工夫する必要があると感じています。過去の本社での設計業務を含め、様々な業務を担当できていることはとても良い経験です」と語ってくださいました。
大林組の阿部さんからは海外で育児をしながら土木の現場管理を体験した社員のエピソードが披露され、「女性も男性も育児をしながら現場で施工管理を経験し、所長までやってほしいと思っているんです」という力強い意見を伺うことができました。

イメージ

最後に集合写真を撮影してこの日の工事チーム訪問・意見交換会は終了となりました。
最先端の現場の見学と活発な意見交換を行うことができ、参加者にとって有意義な一日となりました。

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