けんせつ小町

けんせつ小町セミナー

第10回

自己肯定感を高める 自分を大切にするレッスン(男性管理者向け)

2021年2月22日(月)13:15~16:40

講師:小倉 広(おぐら ひろし)様

株式会社小倉広事務所 代表取締役

好評だったセミナーの第2弾

女性だけでなく建設業界全体が働きやすい、働き続けたいと思われる職場環境になることを目的に活動する「けんせつ小町」の主催で、「自己肯定感を高める 自分を大切にするレッスン」を開催しました。小倉氏が講師のセミナーは2020年に男性社員向けセミナーとして一度開催しています。
好評だったことから、今回は女性社員向けセミナーとして開催することになりました。

組織の中で働いていると、「この場を乗り切らなければ」「上司は反対している」と、周囲との調和や人間関係を維持したいという気持ちが生じます。言いたいことを伝えられなかったり、自分らしく振る舞えないことが重なり、自信を失ってしまう人も多いのではないでしょうか。
同セミナーでは、「自分が悪い」「自分が我慢すればいい」と思い込んでいるその根底にある自己肯定感の低さに気付き、自分を肯定していくためのレッスンを重ねていきます。

今回はオンラインセミナーということで、関東圏だけでなく全国各地で働く女性社員の約40名が参加しました。
セミナーが始まる15分前になると、続々と参加者が入室し、オンライン上のセミナー会場は参加者で埋め尽くされました。

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自己肯定感が高い人は、意外に少ない

講師の小倉氏は、リーダーシップ、コミュニケーションの専門家として、年間200回を超える講演、企業研修を行っている組織人事コンサルタントです。著書44冊、販売累計100万部以上というビジネス書作家としても活躍されています。 また、自身がうつ病に悩まされたことで学んだアドラー心理学をいかした著書も多く、自己肯定感をテーマにしたセミナーの開催実績も多数です。

小倉氏によると、「自己肯定感が高いと断言できる人は意外に少ない」のだとか。
「私も自己肯定感の低さで悩んできたので、今日は皆さんと同じ視点で学んでいきたいです」と参加者に丁寧に語りかけ、セミナーがスタートしました。

ありのままの自分でいい

まずは参加者同士の顔合わせからスタート。ブレイクアウトルームに分かれ、自己紹介を終えた後に、自己肯定感診断テストを行いました。いくつかの項目に○と×の直感で答え、自分の自己肯定感はどの程度高い・低いのか、他者否定型と自己否定型という二つの傾向のどちらが強いかを把握していきます。

自己肯定感とは、「ありのままの自分でいいと思える感覚」であると小倉氏。例えば仕事ができる自分は素晴らしいけれど、家事や育児に手が回りきらない自分はダメだと、条件付きになってしまっている人は自己肯定感が低いそうです。欠点があってもいいと、無条件で自分を肯定できず、なぜ自分を責めてしまうのか。その深層心理を小倉氏は分かりやすく解説していきます。

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一つのレクチャーが終わると、ブレイクアウトルームで参加者同士の気付きのシェアが行われます。
自己肯定感は心理の問題なので、人前で言いにくいこともあると思いますが、参加者は思い思いに発言していきます。その発言に「勇気をもって発言してくれてありがとう」「言いにくいことをシェアしてくれて素晴らしい。みんなで拍手しましょう」と、小倉氏から賞賛が重なります。拍手を送り合うたびに参加者の心がほぐれていく様子が、画面を通しても伝わってきました。

自己肯定感を高めるためのレッスン

自己肯定感について理解を深めた後は、自己肯定感を高めるためのセッションに移りました。自己肯定感を高めていくためには、「基準を下げて自己肯定」、「無条件の自己肯定」、「べき・ねば緩めて自己肯定」の3つのステップを踏んでいきます。

まずは自分の行動を記録し、その一つ一つを肯定的に捉えるレッスンです。朝起きる、歯を磨くといった何気ない行動も、小倉氏の手にかかると「自分を大切にしていて偉い」、「周囲の人に気を使っていますね」と、すべてが素晴らしい行動へと変わっていきます。

3つのステップに即した5つのレッスンが終わる頃には、「自分は頑張っている、もっと褒めてあげてもいい」という気付きを得た参加者から笑顔がこぼれていました。

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前向きなメッセージで埋め尽くされたコメント欄

セミナーの最後には、セミナーを受講して感じたことや学んだことを、チャット機能を使って全員でコメントしていきました。

「自分で自分を肯定するって意外と、気持ちいいと思いました」「自分が思うよりずっと自己肯定感が低いのだと分かりました。少しずつ小さなことでも肯定していきたいです」「もう少し、適度に、適当にいろんなことを受け止めていきたいなぁと思いました」「思っていたよりも自分がありのままの自分を許せてないことに気付きました」「自分が頑張っていることは沢山あった。日々やっていることを評価したい」

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チャットウインドウを埋め尽くすコメントを読み上げながら、小倉氏は最後まで賞賛の言葉を投げかけます。
「自分をもっと大切に」という小倉氏からの温かいメッセージを参加者全員でしっかりと受け止め、セミナーは終了しました。

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