けんせつ小町

けんせつ小町セミナー

第5回

若手女性向け!他社のけんせつ小町と交流しながらこれからの自分のキャリアを描こう!

2018年6月12日(火)13:30〜16:30

TKPガーデンシティ渋谷 カンファレンスルーム4B

講師:倉橋 和世(くらはし かずよ) 様

株式会社キャリエラ 代表取締役

梅雨前線による気候が不安定なこの日、会員企業から33名のけんせつ小町が集まり、セミナーが始まりました。
けんせつ小町支援専門部会委員の松野 史さん(エム・テック)の司会進行ではじまり、最初に主催のけんせつ小町支援部会長の畠中 千野さん(大成建設)より開会のご挨拶がありました。

「働き方改革の実現に向けた機運が高まっている。週休二日、労働時間の短縮などさまざまな取り組みが行われています。しかし、本当の働き方改革はみなさん自身が楽しく、笑顔で働ける環境にしていくことが大切になると思います。今回のセミナーはこれからキャリアを積み重ねていく若手のみなさんを対象とし、少人数での対話式のセミナー構成としました。気楽に楽しく学んでいただけますので、ぜひ楽しんでいってください。今日のセミナーが終わった後には、1人ひとりが元気になって帰っていただければと思います」 と今回のセミナーの開催趣旨をお話くださいました。

イメージ けんせつ小町支援部会長の畠中千野さん(大成建設)

はじめに

今回の研修のねらいは「参加者同士の交流を通じて、これからの自分のキャリアを描くことです。
あらかじめランダムに決められた5〜6名でグループをつくり、そのグループでのワークができるように会場をセッティング。
最初に先生から今回の研修について力強いお言葉をいただき、スタートしました。

「自分を振り返る」「お互いを知る」「つながる」という3つのワークを通じて、建設業で活躍する女性のみなさんが自信をもって次のキャリア形成をしていただく準備をしていただきたいと思います。そのために考えたり感じたりしていただく内容をご用意しました。
毎日仕事に直面し、必死で過ごしていると「前を向くこと」はできるものの、過去の自分に向き合うことは難しいです。まずは自己紹介を兼ねて、1人1分ずつの自己紹介をしましょう。

イメージ

まず、会社名、名前、仕事内容、今の気持ちをそれぞれグループ内で発表しました。
順番を決める際にはジャンケンで決めるグループもあり、すぐにそれぞれの個性がでる時間となります。先生から「発言の後には必ず拍手を!」というルールが設定され、各テーブルから拍手がおこり、だんだん盛り上がっていく様子が伝わってきます。3人目、4人目となるごとに聞く側も気持ちがほぐれてきて、笑顔が多くなるのが印象的でした。

イメージ講師の倉橋先生

自己紹介、皆さんいかがでしたか?
人は経験から学び、成長します。
スタート地点は目標をもってまず挑戦することです。これはストレッチですね。
そのあと、振り返ってよかったことに気づくことが大切です。これをリフレクションと言います。
「私は違うな…」「私もそう思った!」と同じ思いや異なる思いが交じり合うことで、より強いつながりができます。

ライフラインシート

次は「ライフラインシート」の作成です。
縦軸に気持ちのプラスマイナス、横軸に入社時からの年数を設定し、その時々の気持ちの変化となるライフラインを可視化する作業です。
気持ちが下がったときや上がったときはその理由も書き入れます。
個人ワークとなるため、皆さん真剣そのもの。かなり悩んでいる様子で、それぞれ一番印象に残っているものから書いているものの、15分という作業時間では短く、少し時間を延長して記入を行いました。

イメージ 真剣にライフラインシートに記入する参加者

ストーリーの共有

記入の後、このライフラインシートをそれぞれ発表して共有するという時間です。
発表に際して、先生から一つだけお願いがありました。

これは自分の経験を話して共有する作業です。
「その時、どう思ったか」を話すことが大事です。
聞き手はその時に自分の気持ちははさまずに、「そうだったんだ」と共感してください。
この「共感」が大切なのです。
そして、カードに共感したことを書いて発表者に渡してください。

イメージ笑顔がこぼれる発表

発表の時間になり、自分の書いたシートを見せながら皆さん一生懸命プレゼンテーションをしていました。
聞いているメンバーもうなずく回数がどんどん多くなっていきます。
あちこちのテーブルから「現場にでた」「右も左もわからなかった」という建設業特有のエピソードが聞こえてきます。
「えー、そんなことが!!」という声があがるほど盛り上がるグループもあり、後半には笑い声が聞こえてくる回数も増えていきます。
進むにつれて反応する会話も多くなり、終わった後の拍手もどんどん大きくなっていきます。
最後のフィードバックでは書けた人から本人に渡され、発表者はじっくり目を通していたのが印象的でした。

イメージフィードバックの様子

トリセツ(取扱説明書)づくり

自分自身を製品にたとえ、長所をセールスポイント、短所をウィークポイント、自身の傾向(働きつづける、気分良くいるために必要なこと)をメンテナンス方法として自分自身で取扱説明書を作成するという作業をおこないました。
発表はグループごとに15分という時間だけが決められ、タイムマネジメントも各グループで行っていくという方法です。
「自分のことを深く見つめ直す作業」と「より多くのコミュニケーションを必要とする作業」を続けて行うことに、最初は不安がっていた参加者のみなさんも、実際に発表の時間になると積極的に行っていて、不安はすぐに吹き飛びました。

主役は本日受講している“けんせつ小町”の皆さん一人ひとりです。
先ほどのライフラインは仕事のスキルについて話をしていましたが、このワークはパーソナリティにまでかかわってくることです。
男性が多い建設業では、女性の皆さんは職場で「共有」の感覚を得られることが少なく、一人になってしまいがちです。
自分をいろいろな角度で見つめ直して、それを発表して、認識、承認、理解を得ることで元気になる必要があります。
そのためにもこうやって「共感の場をつくる」ことが大切です。

トリセツ巡回

最後に、今回参加者の皆さんが書いた自身のトリセツを机の上に置き、全員でそのトリセツを巡回して見ていくという作業を行いました。
手に付箋を持ち、共感したり、もっと知りたいと思ったことに付箋を貼っていきます。
セミナー開始時はなかなか意見が言えなかった参加者も、最後となるこのワークでは「自分自身の言葉を出すこと」に慣れてきたようで。積極的に付箋を貼っていたのが印象的でした。

イメージ各テーブルを巡回

けんせつ小町のみなさんが社会人として楽しく仕事をするためには、時々リフレクション(ふりかえり)を行うことが必要です。
そして、そのリフレクションを共有することによって、つながりを生んで、より楽しく仕事ができるようになっていただきたいと思います。

そのあとには懇親会が開催され、先生に質問をしたり、参加者同士でお話をしたりとセミナーとは違った雰囲気の中で時間を過ごすことができました。
今回講師をつとめてくだしました倉橋先生、そしてご出席くださいました参加者の皆さん、本当にありがとうございました。

イメージ懇親会の様子

参加者の感想
●女性が孤独になることが多いので、今日は「仲間がいること」を実感できた
●「共感する」ということはいいことだと感じた。世代、年齢に縛られず「共感」のハードルを下げていきたい
●「共感されやすい人」になることも大事だと感じた
●社内以外の女性の方と交流できて良かった
●同業で職種の異なる方と話すことで、視野が広がり勉強になった
●女性だから・・・と思わず、前向きに自信をもって行動していく
●社内の後輩や同僚たちともっと会話をし、情報共有していきたい

このページのTOPへ