大阪市西本町の交差点に、日々高く伸びゆく高層ビルがある。最上部にはタワークレーンがあり、大きなトラックも出入りするため建設現場であることはわかるが、壁面のほとんどに外壁パネルが設置され、その外観はすっきりと美しい。 |
「オリックス西本町1丁目ビル」の建築現場である。この建築現場では、階段やエレベータのある中心部を先に造り、追って外周を作っていく〈センターコア躯体先行構築〉により、施工中もシャープな外観を保っている。 |
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高層ビルを建設する現場では、ゼネコンの技術職、事務職と、協力会社の鳶工、型枠大工、内装工、サッシ工、タワークレーンオペレーターなどの専門技能を持った職人を合わせ、総勢数百人がそれぞれの“技”を最大限に発揮し、チームワークを取りながら、一大プロジェクトを遂行していく。多くの人々をまとめ、率いていくのが、作業所長である。 |
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「作業所長方針」をもとに、プロジェクトのビジョンとゴールを関係者全員に周知徹底した。また、メンバー一人ひとりにも「個人のビジョンとゴール」を設定させるなど、各人のモチベーションを高めるための取り組みも積極的に行っている。さらに、入口や休憩室、階段など現場の至る所にスローガンや目標をビジュアルもふんだんに使ってわかりやすく掲げ、情報の共有化を図っている。どの現場でも見られる当たり前の光景だが、実は、その裏側には作業所長の熱い思いが込められているのだ。実際の現場からは「方針がより具体的に、さまざまな角度から示されるので、とてもわかりやすく、効率的に取り組める」「自分たちの専門分野からのアイデアを提案しやすい雰囲気がある」などの声が聞かれる。 |
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「モノづくりの醍醐味を一人ひとりに味わってほしいですね。そのためにも、働きやすい環境を提供し、施工を効率的に進めていけるようトータルに管理していくことが私の役割であり、やりがいでもあります」。
揺るぎないビジョンを示し、実践し続ける作業所長は、数百人のスタッフと共に今日も汗を流す。
オリックス西本町1丁目ビル 概要 建築主:合同会社 西本町デベロップメント |