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けんせつ小町

お知らせ

日建連中部支部けんせつ小町アドバイザーチームとの意見交換会
【日建連中部支部けんせつ小町アドバイザーチーム】

2019年6月13日(木)
11:00~12:30
愛知建設業会館 5階小講習室

当日スケジュール
◯参加者自己紹介
◯中部支部アドバイザーチーム活動内容の紹介
◯けんせつ小町委員会活動内容の紹介
◯意見交換・フリーディスカッション

日建連本部と中部支部けんせつ小町アドバイザーチームメンバーが意見交換

日建連中部支部で活動する「けんせつ小町アドバイザーチーム(KKA)」は、発足して3年目を迎えたチームです。

これまで男性中心だった日建連の活動に対し、時代に即した組織づくり、日建連と建設業界の発展につながればという思いから、女性視点で意見を出していこうという活動をスタートさせました。けんせつ小町として活動することの意義や今後の活動展開など、闊達な意見が交わされました。

イメージ13名のけんせつ小町たちが参加

中部支部けんせつ小町アドバイザーチーム(KKA)活動内容の紹介

中部支部けんせつ小町アドバイザーチームのリーダーであり、株式会社フジタの設計部に勤める松井さんは、「3年にわたって私たちが活動してきたことの意義も見えてきたタイミングで、意見交換の機会を得ることができ嬉しく思います。普段他の支部の方々と交流することが少ないので、どんな活動をなさっているのか聞いてみたい」と挨拶し、中部支部けんせつ小町アドバイザーチーム(以下KKA)の紹介に入りました。

KKAは、日建連中部支部会員会社からの応募で集まった12名で構成されています。職種はさまざまで、年齢層も30代半ばから50代と幅広いメンバーです。しかし発足当初は女性社員がいない会社もあり、「足並みが揃うのは難しかった」と松井さん。そこで「活動目的を、まずは担い手確保のために女性に限らず若い人を建設業界に呼び込むこと。当初は環境づくりが先決かとも思ったが、比較的若いメンバーが集まったため、若い人や女性の意見を吸い上げ、日建連に報告することに焦点を当てました」。

イメージ中部支部けんせつ小町アドバイザーチーム松井さん(㈱フジタ)

2カ月に1度のミーティング、そしてけんせつ小町の交流会を開催するなどして、意見交換を行っているそうです。直近で行ったユニークな取り組みとしては、PR用ジャケットの制作です。「イベントを開催するときなどに、安全チョッキを着て駅前のイベントに出席するより、一体感のある服装のほうがよいのではという話になり、オリジナルを製作しました」と、ネイビーのPR用ウィンドブレーカーが披露されました。
「男性は女性がピンク色を好むと感じているようなので、何かをつくろうとなると女性用はピンクになりがちです。ネイビーのウィンドブレーカーは男女兼用も考えられ、女性が考えて作成したことが分かる」と、大好評でした。

イメージ イメージ PR用ジャケットを手にする中部支部けんせつ小町アドバイザーチーム長屋さん(前田建設工業㈱)

日建連 けんせつ小町活動の紹介

中部支部アドバイザーチームの活動紹介に続いて、けんせつ小町部会 春日広報専門部会長が日建連本部のけんせつ小町の活動について紹介を行いました。
日建連で常設のけんせつ小町委員会が発足したのは、2015年です。この4年間で実施してきた、けんせつ小町セミナーやけんせつ小町活躍推進表彰など、けんせつ小町の活動支援として実施している取組みを紹介した後、「未来のけんせつ小町や建設業の関わる人に対しても建設業の魅力を伝えるよう、情報発信に力を入れたい」と春日専門部会長。
また、けんせつ小町HPや、Facebookなどで工事チームへの登録情報を掲載したことで注目され、マスコミ取材につながったケースを挙げながら、「けんせつ小町HPやFacebookを各自活用していただきたい。社会に対して建設業界が注目されるきっかけになれば」と話しました。

イメージ けんせつ小町広報部門部会メンバー

意見交換・フリーディスカッション

(けんけつ小町の活動について)
中部支部けんせつ小町アドバイザーチーム:KKA
けんせつ小町部会:本部

(KKA)本部の活動は規模が大きい。委員のみなさんは、もちろん自身のお仕事と兼業でこなしていらっしゃると思いますが、どのように活動されていますか。大変ではないでしょうか。

(本部)けんせつ小町専門部会の活動を4年間継続してきて、ノウハウが蓄積できました。勉強会を一つ開催するにしても、ノウハウがあるので段取りもスムーズです。他のチームから相談を受けてもアドバイスできるだけの実績は積み重ねてきたと思っています。

(本部)私たちが活動を苦痛に感じると続かないので、引き続き自分たちにとってもプラスになるような活動を心がけていきたいです。

イメージけんせつ小町広報専門部会 春日専門部会長

(女性の活躍について)

(KKA)私は2005年入社で、土木部門の技術者として女性初の採用だったので、ロールモデルになってほしいと言われることもあります。しかし、3人の子育てをしながら働いている現在は、仕事よりも自身のプライベートを重視する状況にあります。女性全員活躍と言われると、少しプレッシャーを感じます。

(本部)「女性活躍」とは言われますが、「男性活躍」とは言わませんね。何か違和感があるとき、女性の部分を男性に置きかえて考えてみると、気持ちが整理されるのではないかと思います。

(本部)子育て中に過分な配慮をされた結果、やりたいことができないジレンマを抱えることもありました。子育て中でもしっかり働き、キャリアアップしたい人もいれば、仕事をセーブしたい人もいます。ですから仕事がしたいという人には、平等にチャンス(機会)が与えられる業界・社会になるといいと思います。

イメージ中部支部けんせつ小町アドバイザーチームのメンバー

(協力会社の女性社員に向けた環境整備)

(KKA)私たちゼネコンの社員への対応はある程度進んでいますが、現場では協力会社など女性技能者が増えています。そこまで目を向けると、さらに課題も見えてくると感じています。

(本部)けんせつ小町のウェブサイトに、「技能者STORY」というコンテンツがあります。業界全体としてはまだまだ女性が少ないですが、近年の傾向として女性技能者の増加があります。職場環境の改善を進めるべきですが、世代によっては女性用のトイレも更衣室もないという環境で働いてきた方もいらっしゃいます。女性用のトイレや更衣室など、区別がないことが当然だと受け止めていらっしゃる場合もあります。ゼネコン側からしっかり整備を進められるように環境整備を浸透させていきたいです。

(KKA)当社で請け負っている現場の一つに女子大学の校舎の建設現場があります。そこは女子大学なので男性用のトイレがほとんどないですし、女性である私たちが現場では重宝されます。そうした環境に身を置くと、男性も感じることがあるかもしれません。
私は入社13年目ですが、職場環境面は整ってきたと感じています。それよりも重要なのは一緒に働く仲間の内面、心のほうだと思います。上司によって働きやすさが変わるという現状があります。

(本部)女性の部下が作業所に配属されると、会社から人柄を含めて能力を評価されていると、ひそかに喜ぶ作業所長が多いと聞きます。そういった男性社員は、入社時に女性技術者が建設業界へ本格的に入職してきた時代の方が多いように感じています。時代が変わってきたと感じます。

(女性への配慮を特別扱いと受け止められないか)

(KKA)4年前に初めて女性の更衣室を設置したのですが、女性技能者からは女性をもてはやしているだけのように感じて違和感がある、と言われました。またジェンダーレスの方から、男女で区別されない業界だから入職したので、区別されたくないと言われたこともあります。

(本部)配慮と強要は違います。一定の配慮は必要ですが、自分の価値観を他人に押しつけるような行為や言動になっていないかを、常に考えていかないといけませんね。

(KKA)環境は義務として作るけれど、何をどのように選択するかは個人の自由なので、それを強要してはいけないと思います。会社側が、これだけ手厚くサポートしていますよね、と自己満足にならないことが大事だと思いました。

イメージ時間ぎりぎりまで議論を重ねる

今後も本部と支部の情報交換の場を持ち、お互いに情報を共有しながら効率的な活動をしていくことを確認して、閉会となりました。

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